
「冷やし中華始めました」、もとい「クリーク始めました」が
早くも第2段!
お題は
「吾妻峡」。吾妻川通常のダウンリバーコースの上流に位置する景勝地。
あまり行ったことのある人がいないので、十分な情報は集められなかったが
「厳しい」「ポーテージ不可」「途中下車不可」とのこと。
以前から知っていて、かつて冬に一人で吾妻川通常コースに来た際、水がなくて吾妻峡プットインポイントで静水カートウィールの練習をしたことがある。
(赤のキングピンだったはずなので多分2005年。)
その時、
「この峡谷に入っちゃったらジ・エンド」と断崖をしみじみと見ていたことを覚えている。
その時の淡い想いを抱いていざ挑戦!
路上距離で約3キロ。プットアウトは通常ダウンリバーコースのスタート地点。
万一に備えてハーネス、(エイトカン)ロープ×2、カラビナ×3準備。
(山岳救助の技術がこんなところで役にたちそうとは!)

メンツは
ヤラレンジャー(ビラン)、そしてスラローマーで2010・2011ナショナルチームの
吉田拓(ZEN チームマーシャス)このメンツなら全員がレスキュー技術あり、自分のことだけに集中できる技量あり。(のはず)
路上からは遥か眼下に峡谷が見えるが新緑の時期なので、木々に覆われ下見出来ないポイントが殆ど。

スタート地点にあるホール付近でウォーミングアップ。ジャクソンカヤック
「ZEN」を駆る拓の動きがヤバイ。クリーク艇ってそんなクイックに動くもんなんだ、と感心しきり。拓にとっては初めてのクリークなので、少し心配していたのだが完全な杞憂。
カヤックを動かすことに関して、全てのレベルが違うことをまざまざと見せつけられた。

峡谷に入ると、分かっていたがほぼ断崖絶壁。ボート上から川相を確認して、瞬時に判断してルートを決定する下り方を強いられる。本日はそこまで水量が多くないと思われるが、(岩島ー0.30)もう少し増えたら瀬直前のエディすらなくなってしまうのかもしれない。
それにしても景観が素晴らしい。ここを訪れた者へのご褒美といってもいいほど、ありえない。いい!
3人で「ヤバイ」連発。
そこそこの落ち込みを何か所かこなしていくと、轟音がするのでエディにボートを入れる。下見が出来るポイント。
いの一番に岩の上によじ登り全体を見た拓が「うわー、これはエグイわ・・・」※京都訛り
続くヤラレは沈黙。
「またー、大袈裟なんやから。」※大阪訛り
と確認すると、「ほんまや・・・」

流れが左岸に寄り、スモール井田川のようなホール後、流れが大きく落ち込みながら張り出した岸壁にぶつかっている。その後クランクして落差のあるホールへ一直線。
ホールは巻かれると出なさそう。スピードをつけたまま真っすぐいけば突破できそうだが、すこしでもバウが振られると補足されるはず。
こういう時、
「ジャンケンしようか?」が私の口癖なのだが(直前に「俺グー出すから!」といい必ず勝つことになっている)、拓が「俺最初にやります」と迷いなし。
「どうぞ!どうぞ!」と不安げに見守っていると、完璧なコース取りで成功させて歓喜の雄たけびをあげる拓。ヤラレと顔を見合わせて、
「これは参考にならんわ・・・」
ここまでクリーク艇を鮮やかに動かすとは。ダウンリバーに関して、そこそこ自信のあったヤラレと私だったが次元が違う。動きが速いし、体幹が崩れない上、ボートのボトムをうまく流れにあてて走らせている憎らしさ。
今まで見たカヤッカーの中で断トツ。動きの速さとワンパドルの強さ、流れを読む速さも含めると、海外のトップパドラーより上かも?


その後、ヤラレも順当にクリア。私も一瞬ホールに引き戻されかけたが問題なし。3人で勝利の雄たけびをあげる。
※ちなみにここはチキンルートがあったので、この水量ならパス出来る。
その後は川幅が広がり峡谷終了。最高としかいいようがないクリークでした。
終了後は
先日の「照葉峡」の感触が忘れられなくなっていた我々は、照葉へGO!
そりゃもう飛んだぜー。何回もやってやったぜー。ちょっと首痛くなったぜ、ワイルドだろ?

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アドレナリン噴き出しまくりな感じが伝わります!
も一度スラ練してみるかな。
ワクワクする、記述でした。
ダウンリバーはワイルドウォーター出身が最強かと思っていましたが、競技の完成度からしてやっぱりスラにはかなわないことがよーくわかりました。
追伸 写真集発売オリコン2位おめでとうございます。
ありがとうございます。励みになります!
>拓
褒めるのはこれが最後か???