「100害あって一利なし」たとえ100の害はあったとしても、少しの利益でさえ得られることはない
カヤックでこのことわざがまさに当てはまるのが、次の写真ではないだろうか?

主にスピンした後やバックサーフィンの際、スターンを喰われまいととる姿勢。
体を必死に前に倒して前重心をとろうとしているのだが、実際はほとんど意味がない。なぜか?
見てのとおり上半身だけが前傾しているので、ボートにほとんど力が伝わらない。上半身だけを猫背にした姿勢だと、大腿~膝に力が入らない。
(※これは陸上で座っている時にやってみるとよく分かる)
ボートが体に接触している部分は
バックバンド部分・お尻・大腿~膝・足先となる。そこを動かしてやらないと、ボートに力は伝わらない。中でも
大腿~膝に力が入っているかがボートコントロールで最も重要!
そこに力を入れる為には上半身よりも
腹筋(丹田-おへその少し下)に力をいれて背筋の伸びた良い姿勢をとることが必須となる。
※この良い姿勢とは、無理に背筋を伸ばして良い姿勢をとるというのではなく、腹筋に力が入っている結果姿勢がよくなってしまう。ということがとても大事。



バックサーフィンなど後ろ向きの際、このような姿勢がとれると、ボートに動きを与えられる。
(スターンを上げる、バウを沈めるなど)
もちろんマックナスティでバウエッジを沈める時も、同じ。この姿勢がとれるかどうかで、バウに圧がかけられてバックウォッシュにバウを沈めることが出来る。
練習している時、バウが沈められないと思ったら、この姿勢で目の前のバックウォッシュにバウエッジを沈める意識だけを持つようにすると驚くほど巧くいったりする。
続く
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