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カヤック中心・計画性のないフリースタイルな生活での思いつきを日々書けたら・・

スイス ウェーブ & 次は急流救助か?

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会社とのコラボで昨日の東京新聞に載せてもらいました。
写真(クリーンブラント)は日本代表監督・大澤さん撮影。
次は急流救助なのか??



公式練習は毎日30分、(1人6ライドくらい)
その他に夜1時くらいから2時間、もしくは朝4時位から2時間フリーでやることが多かった。
もちろん外国人選手もやる気まんまんなので、その時間帯でもだいたい20人待ちはかたい。
チームジャパンは男子が夜方、女子が朝方派だったと思う。
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オテモ with ヤップ&ターニャ


ただ20分に一度くらいしか回ってこないので、どうしても毎回同じような練習方法になってしまう。
「リスクの低いムーブ→徐々に高いムーブ、そして最後に難しいムーブ」っていう自分のやりたいこととかけ離れた練習方法。
だいたいブラントから始まるあれですわ。(スイスではクリーンだったが)
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早岐やタンで順番待ちをしていると、だいたいこのダメルーティーンに陥る。
ほんとは違うことを集中してやりたいのに、自信のあるプレイの習慣を続けてしまう。

こうなると、かろうじて最後までフラッシュせずにいたとしても、試したいことをやるのは疲れ切った状況。そうするとだいたい失敗するし、成功しても理論でなく気合いでやっているので再現できない。
分かっていてもやってしまう。ダメ人間。

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オテモ with ラッシュ

自分の周りでは、こういうダメ練習方法から頭ひとつ分脱却しているのが八木さん
何人並ぼうがやりたいことだけを徹底して追求する。
そして何かをつかんでから他のムーブとミックスしてやる。

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EJ

周りの外国人選手を見ていても、あまり巧くない選手は毎回同じルーティーン。ムーブの順番もだいたい同じ。
EJのような選手は、毎回違うルーティーンであることが多いし(順番含めて)、例えばヘリックスをやる場合は1ライドに10回くらいへリックスだけをやったりもする。
もちろん30分並んで、いきなりブラント&マックをやってフラッシュしたりもする。

色んな欲求や妥協を抑えた練習の上に「効率的に巧くなる」っていう結果がついてくるのかなー。分かってるんだけどなー、もっと人間的に成長せねば(笑)
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キッカージャンプ

ウェーブは前述のとおり楽しいのだが、周期が非常に激しく、トップ取りのために左岸側でサーフィンしていると、突然バックウォッシュがなくなったりする。
落ち着いて視野を広くもち、バックウォッシュと自分の位置を把握しながら乗ることを核として毎回ライドすることにした。


そして取りあえず3日間で予定どおりムーブを絞り込む。
左右のクリーンブラントは日本で徹底的にやってきただけあって、なんの苦もなく出せる。
また、ドンキーフリップの変形で左右パンナムが可能なことが分かったので、出来れば左右のスクリュー系を×2回ずつやる。

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ピーター・チョンカ(スロバキア)  練習では、相変わらず素晴らしいキレと正確さを見せていた

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ピーターが駆るウェーブスポーツの限定コンポジット 「CX54」 へリックスのキレがヤバかった

「フェリックス」は周期を選んで狙いすませばほぼ出来るのだが、疲れた時や周期がドンピシャでないときはかなりの確率でフラッシュする。ということでヤメ。
「マックナスティ」はボートがうまく体についてこないので、大会で使えるレベルではなし。 「バックパンナム」はボートが勢いよく走ってくれればなんとかいける。
ただ勢いよく走ってくれるかどうかは神頼みなので、毎回狙ってというわけにはいかない。

バックスタブもそうなのだが、バック系は多くの日本のスポットと比べて、最後の勢いが足りないことが多い。(周期がかなり激しいため)

チームジャパンは男子全員がバックスタブならばいとも簡単に出来るレベルにあると思うのだが、このスポットだけはそういかない。最後の勢いが得られる周期ならもちろん出来るのだが、そうでないとほぼ出来ない。

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ウェーブから100メートルも歩けばこういう街並みになる

トップ10選手はこの部分が決定的に違ったように思う。どんな周期だろうが、最後の伸びを自分で作り出して、するどいバックスタブを決める。要するに狙えば毎回バックスタブが出来るということ。優勝のニックについていえば、悪い周期でバックパンナムするし(苦笑)
ちなみにバックスタブ(60P)は一見たいしたことのないポイントに見えるが、ブラント系の帰りで出来ることを考えると、タイムラグがあまりないため、塵も積もればなんとやらで重要なムーブになってくる。

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エミリー・ジャクソン

例えば、ブラント→バックスタブが可能なら(40P+60P=100P)となりクリーンブラントと同じポイントになる。
クリーンブラント→バックスタブなら(100P+60P=160P)となりエアスクリューと同じポイントになってしまう。

女子優勝のエミリー・ジャクソンはこのバックスタブで優勝したといってもいい。自分は最後まで出来なかったのだが、エミリーは周期に最後の勢いがなくても、毎回直角バックスタブを繰り出す技術を持っていた。

女子決勝進出のルース・ゴードンマリアン・シーターは時々エアスクリューのような大技をメークしたりするのだが、やはり毎回メーク出来るわけではなく周期を選ぶ必要があるようだった。
その点、大技はないが、ほぼ100%の左右バックスタブとブラントが出来るエミリーは安定感が抜群であり、そのことが優勝第一の原動力となったように思う。

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キッカー作成をEJが指示
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