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カヤック中心・計画性のないフリースタイルな生活での思いつきを日々書けたら・・

牛金淵 FINAL2

GOPR0311_01.jpg
今井ちゃんと思案する。。

戻って崖を登りドロップアウトするか?このまま進むか?


それにしてもおどろおどろしい地形と雰囲気。
きりたった岩盤に囲まれて昼間だというのにそこだけ仄暗く、ウロコ状の岩に記された見たこともないような縞模様・・・
没落する武田家の金が沈めらたという言い伝えとともに、負のオーラが凄い。

挟まっている木の高さは約40cm。
リンボーダンスは厳しくても、沈したまま下ればいけるだろう。極端に浅い地形ではなさそうと判断して「沈でGO大作戦」で挑むことに。
ただ心配していた通り、下見折り返しのクリフハンガーが難しかった。行きは登り勾配なので、まだいけたのだが帰りの下り勾配の張り付きが難しく、どうしても帰れる気がしない。

約8mの高さを垂直懸垂することも考えたが、完璧な支点が見つからないこともあり、やはりクリフハンガー。
アルパインの経験がある今井ちゃんに先をいってもらい、三点確保の位置を探ってもらう。
しばらく考えた後、見事に向こう側へたどり着く。そこをトレースすることで自分もクリア。

餅は餅屋!今井ちゃんがいて良かった。

そしてついに「牛金淵」をカヤック降下。

写真

最終落ち込みがなかなかの落差であったのだが、問題なくクリア。左岸のエディに入ることに成功して今井ちゃんを待つ。今井ちゃんも最終落ち込みで沈したものの左岸エディに入り込む。
実はここでエディを取れないと、ログへ猛スピード一直線だったため、かなり集中力がいる場所であった。。
「エディin MUST」というお題はなかなかの緊張感である。

そして7m先にログが控えていることを再確認。上からの目測通り40~50cm。
一気にログ前まで漕ぎ出して沈。目を開けて水面上をログが通過することを確認。そして下流でロール。
今井ちゃんにOKサインを送り、彼がそれに続く。沈をして1、2、3・・10秒、長い。そして満を持してロール。

二人で満面の笑みでハイタッチ!!!!
ついに羨望の牛金淵をクリア。

机上の計画から長い時間をかけてようやくクリアまでこぎつけた。
何げに自分の中で一大プロジェクトだったので喜びもひとしお。「イェーーーイ」。
切り立つ岩壁に二人の雄叫びが響き渡った瞬間だった。


そして、いつもの丹波川セクションへと降り立つ。ここに関しては、今井ちゃんと自分は目をつぶっても?下れるくらいの熟練度があるため、なんのことはない。
ガガガっとクリア! 計5時間半。滅茶苦茶疲れたが、めでたしめでたし
写真 (17)


そしてその3週間後、あのにっくきログをなんとかしてやろうと、オリンピアン一輝を引き連れて今井ちゃんと三人で再挑戦。

GOPR0324.jpg

ログの下流はかなり流速が遅かったことを利用してログを押したり揺すったりするが反応なし。細そうに見えるログだが相当な強度+ガッチリハマっている。
ということで三人横並びで必死に全体重をかける。と、しばらく頑張っていると、ついにログがゴロンと下に外れる。
これはまさしく「三本の矢の教え」というやつか?
ちなみに道路上から下見をしていたパドラーの話によると、2年くらい前から居座っていたログらしい。
良かった。次回からは増水しても思う存分やね。

写真 (16)

ちなみにその後は「牛金淵ゴルジュ部分」を道路上から下見するようにしたのだが、このようにロープ確保をとって降りていけば全貌が確認できる場所がある。あの右岸のクリフハンガーをするくらいなら相当少ない労力で済むため、これからはこれで決まり。

終わり

先日発売したてのプレイボーティングに全二回「魔境・清津峡」でのノンフィクションドラマを掲載してあるのでこちらも是非どうぞ。クリーキングの魅力と考え方、そしてリスクがうまく伝えられれば幸いです。
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牛金淵 FINAL1

随分時間がかかりましたが、牛金淵ファイナルです。


途中「これが牛金淵か?」と間違ってしまうような細ーく手ごわ目のゴルジュに出くわすが、どうも位置が違うということでさらに1時間は漕ぎ進む。
他には細く短い落ち込み(けっこう強烈なバックウォッシュがあり、フリースタイル艇なら戻される可能性もあり)が一箇所。
また、今井ちゃんが黄色っぽい砂を手にとり「これまさか金か??」というハプニングもあったりしたが、なんとかかんとかようやく「牛金淵」に到着。

GOPR0313_02.jpg

気合を入れて右岸から下見。結構な落ち込み!
約100m落ち込み続け、最終ドロップ後右に大きく蛇行して川相が見えなくなっている。

GOPR0307_01.jpg

より近づいて確認するもやはり先は見えない。どうやら最終ドロップを降下後は後戻り出来ない形状。

想定通り、本格的な岩登りをすることになった。ロープを携行したまま三点確保を確実にとって横移動。

KEENのゴルジュブーツのつま先には滑り止め補強がしてあるため、こういう時にありがたい。
単純に、より滑らない靴はフェルト素材を初めたくさんあるが、ミドルカットでクルブシまでサポートできる割に履きやすく、乾かしやすい(臭くなりにくい)。なによりソールがしっかりしており足裏が痛くならない。という総合力の高さが良い。(ちなみにワンサイズ小さめを履き、インソールを外すのがオススメです。インソールありだとどうしても重心が高くなる)

かなりきわどい足がかりを頼りに、壁の難所をクリア。今井ちゃんは途中で待機。
そのまま進み、右のカーブ地点に到達。ここから下を見るためにはロープを使って懸垂で降りる必要がある。
何かあったら今井ちゃんを呼ぶことにして、手頃な木にスリングを設定して、スローロープで降りることに。
完全に垂直になるのは3m程度。ロープは二時的な使用で、なんとか岩をつたって降りようと試みる。

ここで痛恨のミスをしてしまい、一度完全に宙ぶらりん状態となってしまう。ロープ確保のお陰で大事には至らなかったが、ヒヤッとする瞬間であった。


GOPR0311_01.jpg
そして、苦労して降り立った羨望の牛金淵!

写真は右カーブして直後の場所である。なんと、水面から約40cmの位置に小さいながらもログ(倒木)がガッチリ。
これだから下見は不可欠である。「トンネルを抜けたらそこは・・・」だととても素晴らしいが、「右カーブを曲がったらそこは・・・」では洒落にならない。
なんとかロープを引っ掛けてとれないかどうか試してみるが、やはりビクともしない。
微妙な太さだが、人が張り付いた水圧程度では絶対折れないだろうことは分かる。

今井ちゃんをホイッスルで呼び寄せ、思案する。
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sinsinz

Author:sinsinz
小森 信太郎
「復活しました!」

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