
関西のヤングガン
猫パンチが修行に来た。
1日目は増水の桂川上流。先日の台風もあり、下ったことがないほどの水量。

迎え撃つ関東荒くれ若手軍団+風邪っぴき往年の名選手とともにダウンリバー。
手始めに最初の
橋の下の瀬で4回担ぎ上がる。この場所は左右使い分けて、ルートを自分で考え出すと相当深い。(水深じゃないよ)
100回担ぎ上がれば、大抵の場所はダウンリバー出来るスキルが身に着くんじゃないかな。
そして
シュガードロップ。ちゃんとブーフが出来なければ、ほぼ確実に痛い目に合う。名付け親のユウシは過去のトラウマを乗り越えて相当練習したらしい。見事。
猫パンチと
玉地は巻かれる巻かれる。でも、沈脱しないのがエライ!
そして
サムライ。水量多すぎて下見できまへん。
お手軽右ルートと、難易度高め左ルートを口頭で説明。
そして左ルートをブーフしようとした瞬間。
想像していなかった、沸き立つ高いバックウォッシュ。
地獄の釜・・・
着地は成功するも、右に寄せられ岩盤沈。
この地獄の釜は見た瞬間心折れるかも・・と心配しながら見ていると、見事に心折れた若者が撃墜され沈脱。
ハラキリ上でようやく回収。おっそろしー
往年の名選手も沈したらしく、何故か
猫パンチだけノー沈。やるなー。
ということで、フェイク井田とその下のウェーブは抜かし。
ちなみに
「ドンキートラップ」と名付けられたこのウェーブは、浅いが左右ドンキーフリップが出来る。(残せる)
無限エントリームーブにラウンドハウスやバックラウンドハウス、クリーンラウンドハウスの練習も出来るため、フェイク井田と絡めてスポットだけで全然いけます。
水量的にはもう少し減らないとダメだが、ハラキリ上の駐車場からスポット可能。
ショートで下って遊んで派には、ハラキリ駐車場に車を置いて、上流へ徒歩約5分の位置に右岸から降りられる場所があるので、ここがおススメ。シュガードロップの50m下に出るため、
「シュガードロップ⇒サムライ⇒フェイク井田⇒ドンキートラップ⇒コーヨーホール⇒ハラキリ」と、カイツナリバー並に熱さが凝縮されたショートコースとなる。(非番によく一人でいっている。)
クリークボートで何本も下るのにもいいと思う。

話がそれたが、
ハラキリは巻きなしの激流。まず巻かれないので水量は凄いがあまり緊張感なし。
5人がチャレンジ。若者は猫以外全員撃沈・・・
猫はカヤック歴1年半くらいらしいが、ここを下る勇気が凄い。
俺なんかここを下ろうと、思い立つまで3年くらいかかったし。
そして期待していたロデオボーイが凄まじい。
ここはその水量に応じて
ロデオチャイルド⇒ロデオボーイ⇒ロデオクイーン⇒ロデオキング、というように出世魚よろしく成長していくのだが、今回のそれは
「ロデオゴッド」。
スピードと荒れ方が人間の運動機能と理解の枠を超えており、到底攻略できない。
形は一見良さげで落差もなく、巻きもまあまあある。
ただただ早い・・・
ゴッドの前で人間は成すすべもなく、ばッきりとへし折られた心持ちでゴッドの洗礼終了。
取り敢えず、
「スティーブフィッシャー以外無理」ということで手負いの若者達をなだめる。
やられたまま終わるのも可哀そうなので、「最後の駐車場前にブーフが決まれば、気持ちよく着地できるポアオーバーがあるからYOU達ついてきちゃいなよ。」と悪魔の誘い。
言われたとおり、ぴったりとついてきた手負いの若者全員が次々と撃沈。
ユウシはヘルメットを浅い川床にしこたまぶつけたらしく、
「ヘルメットがなかったら死んでましたね。」というとてもインプレッシブな言葉を残しダウンリバー終了。
桂川上流は怖い。というパドラーが多いようだが、ダウンリバーで一皮むけるためには、うってつけの川だと思う。
御岳や水上のような2次元的な川では磨くことが出来ない3次元の要素がたくさんある。(ブーフに代表される)
これからクリークをやりたいって人がスキルを磨くにもうってつけ。
12月20日までですよー。
3年くらい前から何一つ変わらぬ姿で現れた。ふっくんこと藤野健一。
「今はループが当たり前なんですか?」