最近ホールに入るカヤッカーが極端に少ない気がする。(特に関東で)
例えば、20t後半の長瀞で、ループ祭り状態の
「スピンホール」に入っている人はほとんどいないが、頑張ってもスピンやラウンドハウスくらいしか出来ない
「桜ウェーブ」には行列が・・・・
もちろん御岳でも同じ現象が起こっており、ほとんどサーフィンしか出来ないミソギ2段目で一日を過ごす人達がたくさん・・・
理由を聞くと。
「巻かれるのが怖い」「ロールに自信がないから」「すぐ落とされて担ぐのが・・」「ウェーブのほうが楽だから」など。

もしも、フレンドリーなウェーブでしかプレイせずに月日が経ってしまったら・・・考えるだけでも恐ろしい。
「野菜を一切摂らずに育った子供。」「給食のコッペパンだけで育った子供。」「子供時代、ホラー映画しか見せてもらえなかった子供。」ああ恐ろしい。
薄々気付いている方もいるかも知れないが、ウェーブだけでプレイしていても巧くなりません。
世界中のトップパドラーの中で、ホールでもりもり巻かれずに巧くなった人は一人もいないと断言します。
ウェーブしかやっていないイメージのある
アンソニーヤップ、パトリックキャンブリン、ラッシュスタージスetc・・彼らはホールプレイもめちゃくちゃ巧い!
数年前のオーストリアワールドの会場は世界最凶と呼ばれた
「ターミネーター(ホール)」 。
井田川でプレイ慣れしているはずのジャパンパドラーのほとんどが手も足も出ないような状況の中、鮮やかにホールを乗りこなし、シニア顔負けの得点を叩き出してジュニアの優勝を勝ち取ったのは、なにを隠そう若き日のラッシュスタージス。
クールにカッコよくフリースタイルをするためにホールプレイは絶対外せないのです。
まず初心者がスポットプレイを始める時。ウェーブでどんな動きが出来るでしょうか?
サーフィン・スピン・ラウンドハウス?中級者でもこれにブラントが入るくらいでしょう。
一方、ホールの場合。
上沈・スピン・エンダー・バックエンダー、中級者で
カート・スプリット・ループ・クリーンカートeyc・・
覚えておきたいボートの動きがウェーブでは少なすぎるのです。(ボートを意識的に動かせることが必須なのに)
さらに重要なのは
上沈をすること。これを体で経験しておかないと、
①ロールがいつまで経っても遅い。
②沈した時、直観的にディフェンシブポジション(頭をデッキに近づける)がとれない
③ロールが1種類しか出来ない
などフリースタイルだけでなくダウンリバーでも役立つはずのことが覚えられない。
ちなみに限界を越えた浅さの「スピンホール」や「ミソギ1段」でガンガン漕いできた私が一度もケガをしたことがないのは、ただ単に水中でのディフェンシブポジションがきっちりとれているだけのことである。
(ロールが早いのは2次的な理由かな)
ホールで当たり前に覚えることを普通に実践していれば、クリークなどと比べて超安全と言われる「スポットプレイ」でケガなどしないのである。
「ホール」に挑戦しないことで獲得出来ない能力は他にもたくさんある。
続く昨日会社で体力測定をやった。
驚くべきことに24歳の消防学校時代と比べて、(俊発系含め)ほとんどの運動能力の数値が上がっていた。
(明らかに回復能力は落ちてきているが・・)
現在32歳。もしかしてまだ上がるのか?(笑)